エレベータに挟まれて死亡する事故が発生し問題になっている。元々安全に運行される事が大前提の乗り物。階に止まり扉が開き乗り降りが済むと扉が閉まる、当たり前の動作だが、その当たり前さが体に染み付いていて何の疑いも無く我々利用者は使っている。今回死亡した彼は自転車に乗ったままエレベータに乗り込んだようだが、自転車は隙間の多い構造で感知器が作動せずに動いてしまったのかもしれない。しかも中に向いて跨っていたので異常の時とっさの動作が出来にくかったのが不幸を増幅したと思う。しかし救出後、エレベータは急上昇したと言うから上階ボタンが押されていたのかも知れない。メンテナンスもメーカー系は機械の情報が十分だが、独立系だと十分に伝わっていないこともあるらしい。いずれにしろ徹底した原因究明が必要だ。
私も乗っている時、このまま落下したらどうなるんだろうと思うことが時折、頭をかすめる事が有った。経済が優先してしまうと立派なシステムも機能しない場合がある。人間の考えることで完全と言えるものはない。電車事故も、回転扉も、エレベータも念には念を入れて運用して欲しい。昨日丁度月一度の定期点検の日で、作業を見ながら安全を祈った。